種のおはなしの続き。
家の前に着いてから
少し待っているようにとおっしゃって玄関に消えていきました。
それからしばらくして 再び現れて種をいただきました。
その方のご主人さまが
戦争で遠くの国から持ち帰った物だったか
遺品として帰ってきた種だったか(?)
そのあたりのおはなしの記憶がはっきりしないのですが
それは たとえばハイビスカスなどの南国の植物の種のように思いました。
芽が出るとは思えないような とても年月が経っていそうな種でした。
わたしがいただいて良いのか迷ったのですが
「ありがとうね」と手のひらに置いてくださったので
お断りしてはいけない気がしていただきました。
言葉でも 種でも (たとえ少しのチップでも)
お礼にというお気持ちはあたたかくてうれしいです。
それでもよくわからない気持ちのまま家に帰り
夜勤明けのその日はそのまま眠りました。
(つづく)