「執事のつもり」のおはなし。
ねこのスーちゃんはスミレちゃんという名前ですけれど
つつじの木の下で生まれて つつじの木の根元で暮らしていました。
つつじちゃんでも良かったのですが
何故だかスミレちゃんが良いと思いました。
スミレの花言葉が素敵でした。
転がるように木の下から出てきては 上を見て風の匂いを嗅いでいました。
お花の匂いも嗅いでいました。
その時は両目に希望がないと思われていて
通りかかる人は皆「かわいそうに」と言っていました。
兄弟の様におっぱいを飲むことができないようで
おかあさんねこが探しに来ては
「ここよ」という感じにおっぱいを飲ませていました。
自分で食べることが出来ないから
大人になって生きていくことは出来ないと言われていました。
でも今では
夜の暗闇でも ご飯を食べに行くことが出来ます。
視界が狭いので
時々あわてている時や
不意に振り返った時に顔をぶつけて大変なのですが
テーブルへのジャンプも失敗することがなく とても上手です。
いつもお守りしたいと思っています。
きっとお互いに どちらも執事のつもりでいるのではないかしら。